39108について


自分自身のために作ったアルバム、と吉井は言う。
でもそれでいいんだ。
そうやって独白のような曲1つ1つに自分の人生を重ねて、
勝手にああだこうだいうのがファンなんだから。
別に楽しませて下さいとかは言わない。
いや、言うかもしれないけど、今は言わない。
今のそのままを見て感じていたいだけ。
で勝手な曲の感想はたたみます。

  • 人それぞれのマイウェイ


”3年前から平凡な人生がいいと思った”なんだ。
そう思ってたんだな、あの頃。
”本当にオレはオーライか”の問いかけが痛い。
自分に言い聞かせてるみたいで。私が聞かれてるみたいで。
大丈夫大丈夫、あきらめないあきらめない、逃げ出さない逃げ出さない。


  • LIVING TIME


”なぜだろう 地平線と青空が 音もなく触れ合う そこには なにか答えが
あるような気がする 蒼い十字路”のとこが好き。
飛行機の中から外を見たとき、雲と空の間のまばゆさにくらくらしながら
ふと、天国があるとしたらあの先かもしれないと思う、そんな瞬間な気が
して。
”世界は閉ざされたまま?”という問いかけに、”NO NO NO それはない”
と完全否定の潔さがまた好き。
”この手でよかったら いつだって掴まれ”は「FOUR SEASONS」の
ジャケットのイメージ。
あとひとつ深読みすると、”失してしった LIVING TIME”とはイエロー
モンキーのことなのかとも。


  • LONELY


このアルバムで一番好きな曲。
始めの雨に濡れた絶望感から強い希望に変わっていく曲調もすき。
ひまわりのシーンは心の中でモノクロのゆっくりとした映像が流れる。
吉井さんの曲はこんな風に1つの物語を思い起こさせるものがいくつも
あって、それがまたすばらしい。
そうなんだよね、飛び越えたいことっていくつになってもある。


  • 黄金バッド


別名「NALI」(笑)。嘘。
この”〜なり”を完璧に覚えて、吉井がどのくらい間違うかをチェック
したい。嘘。
メイキングみたからJOSHのドラムが妙に気になってしょうがない。

  • ポジネガマン


”何ひとつ失いたくないかい”が自分に突き刺さる。
”悩んでないと生きられない”は突き刺さってるのが見える。吉井に。
”止まない雨はない”が小さな希望。
シャガールの絵がまだ見つけられない。


  • HOLD ME TIGHT


ビバ、勢いソング!
あと部活思い出す歌。まだあるのかな、ホームランバーアイス。
結構当たるよね、あれ。
自分にとってのアメリカ人の印象って?と改めて考えた。
「easy going」とか「ロッキー」とか「ブルース・スプリングスティーン
とか?古い。
このアルバムの中では珍しく後奏が長い曲。


  • I WANT YOU I NEED YOU


RIJFの”おにぎり握るように”でにぎにぎしてたのがかわいかった!
あとはFC限定ライブで私を指差してるっ?って勘違いしてたのをふと思い
出す。バカ。
曲としてはイエモン時代に一番近い?


  • WEEKENDER


イントロを聞いただけで、この夏の幸せなことをいろいろ思い出す。
いつでもごきげんになれる最強の曲。
RIJFで”遠回りしても 良かったと言える 大人になりたい”を気持ち
よさそうに歌ってる吉井を見てうれしくなった。
そうです。遠回りと思っても、全て後から思うと必要なことばかりなんだよ。
だから大丈夫。


  • ALL BY LOVE


カントリー?と思ったら突然盛り上がるからびっくりする。
惑星はヴィヴィアン・ウエストウッドのオーブのイメージ。


  • BEAUTIFUL


一瞬前のアルバムに入っていたんじゃ?と思うくらい。
この曲を聴いてたころから時間がたってる気がしてたし、このアルバムの
中で違和感がある。作ってる時期も違うからかも。
JIM SCOTTのMIXXINGって?と思ってシングル版と比べて
みたりする。


  • 恋の花


なぜか沖縄のイメージ。ギターが波が打ち寄せては返すようだからか。
”愛せること素晴らしい 生まれたことありがとう”では泣きそうになる。
FC限定ライブで、エマちゃんのギターで吉井が歌ったときにことを思い
出す。


  • BELIEVE


初めて聴いたときに、なんでこんなに軽く歌うんだろうと思ったの。
でもこれをこんな風に軽く、容易く、押し付けがましくなく?歌うことこそが
この人の今なんだな。
”永遠に魂に刻まれるように叫び続けてたい”とか。
なんてことないみたいに、なんてことあることを言えるくらいに。



なんだろうね。思ったように生きてないと思うこともあるよ。
でも今、ここにいることの大切さは本当に感じる。
後悔はしないようにすることが全て。
そしてこのアルバムはこの今、ここにいる意味を感じさせてくれる。
こんな風に吉井和哉という人の歌を聴く日が来るとは思わなかったけど、
今はとても幸せ。真っ黒な海の先にキラキラした灯りを見つけて、ほっと
してその火に向かって泳いでるみたいだ。39吉井和哉