いのうえ歌舞伎☆號「IZO」

いのうえ歌舞伎☆號「IZO
平成20年1月31日
会場:青山劇場

最後に以蔵が天に叫んだ言葉。
舞い落ちるまんさくの花びらに、血も土もすべてを
覆いつくしてほしい、この世界に光満ち溢れるように−
この言葉こそ、彼がその一生かけて辿り着いた希望だった
のだと思う。
どんな世界を望む?という問いへの答え。
人はそんなに器用に生きられない。
上手く立ち回っているつもりでも、何かの真似だったり、
誰かの意図の上だったり。
真実は、自分が本当に欲しい誠は、最後に分かるのかな?


涙は哀れみのためではなく、同じように生きて悩み苦しみ
悲しみ過ごす自分達とのシンクロ。
そして美しい思い出の記憶のせいだったかと思う。
やっぱり、いのうえ歌舞伎、奥深い。