「リチャード三世」

「リチャード三世」
平成21年1月23日・29日
会場:赤坂ACTシアター
翻訳:三神勲
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太  安田成美
   榎木孝明 大森博史 
   三田和代 銀粉蝶 久世星佳
   山本亨 天宮良 増沢望 西川忠志 
   川久保拓司 森本亮治
   逆木圭一郎 河野まさと 村木仁 礒野慎吾 吉田メタル 
   川原正嗣 藤家剛


己の欲するままに策を練り、人を落し入れ、利用し、
邪魔になったら消す。
残忍一辺倒になりがちが、何だか丸め込まれて、
こっちの計算をいい感じにくすぐられて、
ちょっとかわいいヤツかもとまで思ったりして。
ただそれは、古田新太ならでは?
「これからは悔い改めるからーーー」と半泣きに
なったのは半分以上本気だったのじゃないかと。
まあその後すぐに笑い飛ばしてましたけど。
それに生き延びたとしても同じ繰り返しだったろう、
あんな風にしか生きられないんだから・・・
ほんと、何がしたかったんだろうね。
王になりさえすれば、何かが変わると思ったのかな。


台詞の量はハンパないのはやはりという感じで、
でもその怒涛の言葉に酔ったみたいになりながら、
シェークスピアも言葉の力を知っていて、その力を
信じていたんだなあと思えた。言霊とかいうように。


ちょっとレロレロな古田さんの周り、さすがな配役。
特に女優陣が素晴らしかった。
銀粉蝶のマーガレットには泣かされっぱなし。