阿佐ヶ谷スパイダース「イヌの日」

阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS
『イヌの日』
作・演出 長塚圭史


<東京公演>
会場 本多劇場
公演日時 2006年11月9日(木)〜11月26日(日)

<出演>
内田 滋  剱持たまき  八嶋智人
大堀こういち  村岡希美   玉置孝匡
松浦和香子  水野顕子  大久保綾乃
中山祐一朗   伊達 暁  長塚圭史  美保 純

2000年に上演されたものをキャスト・脚本を改訂しての再演。
すっかり忘れていたけど、テレビで見たことに途中で気づく。
デジャヴかと思ったよ。とほほ(涙)。
時の流れとか長塚さんの成長とかもあると思うけど、初演のときの
衝撃は薄れたけど、その分ひとりひとりの深みが増しているように思う。
美保さんの表情が痛くて、悲しくて。マザコンな息子・伊達ちんの
切れっぷりとあわせて見ていると本当に苦しくなる。
なんだろうな、親子関係ってそういうことが多いと思う。
母と息子の関係と、娘のそれとは違うものがあると思うけど、親子
だからこそ単純に言葉にできない想いがあるし、だからもどかしく
て遠回りしてしまうことがあるかもしれない。


初演の時は、圭史くん、よっぽど女に痛い目にあってるんだなあと思ってて
(ごめん)でも女ってああいう冷たさとか薄情さとか軽薄さを持ってる生き物
なわけで、つい同性として援護したくなったんだけど、今回のお芝居を見て
その先にあるものを思ってしまった。


最後の内田くんの涙、伊達ちんの涙の意味をずっと考えている。