元禄忠臣蔵〈第二部〉

元禄忠臣蔵 第二部 四幕十場

         伊藤熹朔=美術
         中嶋八郎=美術


《伏見撞木町》
第一幕  伏見撞木町の揚屋笹屋の表二階
       同 奥庭離室のあたり

《御浜御殿綱豊卿》
第二幕  御浜御殿松の茶屋

第三幕  御浜御殿綱豊卿御座の間
       同 入側お廊下
       同 元の御座の間
       同 御能舞台の背面

《南部坂雪の別れ》
第四幕  三次浅野家中屋敷
       同 瑤泉院居間
       同 門外



《出 演》
坂田藤十郎片岡我當坂東彦三郎中村東蔵中村翫雀中村松江中村亀鶴・中村歌江・上村吉弥片岡愛之助中村扇雀中村時蔵中村魁春片岡秀太郎中村梅玉 ほか


11月は藤十郎さんの第二部。
内蔵助は酒色に溺れる毎日。
その中にも本心を滲ませて苦悩する姿にはぐっとくる。
今回の内蔵助の台詞に「復讐を最後の目的にしてはならぬ。
故主に対する至誠をつらぬくが本来の第一義なのじゃ。」と
いうのがあって、どこかあくまで復讐目的と思っていた自分
に気づいた次第。そうでした、誠実であることを軽んじては
いけないのね。何に対しても。誰に対しても。
富森助右衛門が気になって見たら、富十郎さんの息子さん、
中村翫雀さんでした。