村上春樹「辺境・近境」

今回のアメリカ行きのお供で持って行った本。
旅のお話なんだけど、旅をする自分についてとか、旅する意味とかも
考えてしまった。
最近は、どこかに行きたいと切実に思ったりするくせに、いざ旅立つと
すぐに帰りたくなったりする。まあ行ってしまえば楽しい事も新鮮な事
もたくさんあって、そんな気持ちは忘れて没頭できるんだけど。
でもまるで、帰るために旅するみたいな感じになってやしないか?とか
自分に聞きたくなるわけ。
それから、春樹さんは旅に出てから旅行記を書くまで、1ヶ月くらい置く
んだそうです。その間に沈むもののあれば、浮かぶものもあるって。
それもわかるなあ。
旅をして自分に一番訴えかけるものって、結局今の自分の一番のものという
事だろうし。それがない旅もあれば、それを強烈に感じる旅もあるんだよな。
1ヶ月後、この旅では何が浮かんでくるんだろうか。