「女教師は二度抱かれた」

女教師は二度抱かれた
平成20年8月17日
会場:シアターコクーン
作・演出:松尾スズキ
出演:市川染五郎  大竹しのぶ  阿部サダヲ
    市川実和子 荒川良々  池津祥子
    皆川猿時  村杉蝉之介  宍戸美和公
    平岩 紙  星野 源  少路勇介
    菅原永二  ノゾエ征爾  浅野和之
    松尾スズキ


「壊そうと思っても壊れないものと、壊れてほしくないのに壊れていくものの物語」ですと。


そういわれて思いつくのは、ミスドのコーヒーカップ、かな。
壊れないんですよねえ、これがなかなか。
好きなものって簡単に壊れてしまうのに。
どこの家にもあったんじゃないだろうか。その昔。



まず。こういうお芝居、好きだなと思った。
心の中の隠しておきたいもの、深い深いところにある嫌なものが
露わになっていつか来ると思っていた瞬間が来たとき。
自分なりの決着をつけたつもりでも、現実は許してくれず、やはり
思っていたとおりの結末を迎えたりする。
生きていくということはそんなことの繰り返しだったりなかったり。
それでも生きていきますと、頭に旗立てた松尾スズキが高らかに
歌う。(そんな歌だったと思う。ちゃんと覚えてられなかったの・・・)
なんだろう。
悲しくはなかった。つらくもなかった。ちょっと怖いと思ったけど。
知ってる世界を垣間見てる感じがしたのは、自分の心の中に同じ
ものがあるからだと思う。
こんな愛なんだかふざけてるんだかしがらみなんだかあきらめ
なんだかそんなもの全部が。


それにしても、歌、みんな良かった。
これもライブCD発売していいじゃないのって感じ。
染ちゃんもとしちゃんバリの振り付けで歌って踊ってだし。
一番好きだったのは市川実和子ちゃんとエロビ・・じゃなくて
星野源さんの歌。
いい歌だったなあ・・・