歌舞伎座さよなら公演 「六月大歌舞伎」

歌舞伎座さよなら公演 「六月大歌舞伎」
昼の部
 一、正札附根元草摺
 二、双蝶々曲輪日記  角力
 三、蝶の道行
 四、女殺油地獄
夜の部
 一、門出祝寿連獅子
 二、極付幡随長兵衛  「公平法問諍」
 三、梅雨小袖昔八丈  髪結新三

久しぶりの1日歌舞伎座公演。
さよなら公演ということもあり、金額的にも時間的にも内容的にも
盛りだくさんな感じ。


曽我ものですね。
五郎ちゃんの足の親指の反り返りを見るのが密かに好きだったりして。
ちょうちょ模様のお着物もラブリー。
舞鶴の「おお〜怖っ」がちょっとガリガリガリクソンぽし。


  • 双蝶々曲輪日記  角力

染ちゃんのへなちょこ与五郎がかわいいーーーーっ。
抱きしめたいーーーっ。
こういうへなへなな坊ちゃんがなんて似合うんでしょう。
それもあってか、濡髪と放駒の男っぷりがまた引き立つのねえ。


  • 蝶の道行

ブラックライトが意外に合うのにびっくり。


今回はこれが一番のお楽しみ。(ごめん金太郎くん!)
この演目を見るなら、どうしても仁左衛門で見ておきたかったのです。
仁左衛門さんのあの刻々と変わる心情をうつす表情にぞくぞくして、
息をのんだり、なんて人間は弱いものだろうかと涙したり。
ほんの何分かのことだったろうに、長い長いシーンを見続けたような
緊張感だったのに、終わって息を吐いた瞬間に気付いた次第。
「一世一代にて相勤め申し候」の意味、噛みしめました。


  • 門出祝寿連獅子

ご挨拶の「よろっ」は絶対染ちゃんの仕込みだと思う。
それにしてもかわゆいねえー


  • 極付幡随長兵衛  「公平法問諍」

こういう、男の中の男をさせると吉右衛門さんはなんて素敵なんだろう。
湯殿での名セリフにしびれまくり。
水野もさ、「殺すには惜しきものだなあ」と感心するんだったら
殺さなきゃいいじゃん!なんてな。


  • 梅雨小袖昔八丈  髪結新三

面白かったー。
弥太五郎源七<新三<家主長兵衛<どろぼう、みたいな。
食いつ食われつな関係が小気味いいかんじ。
翌日思わず、鰹を食べた!