「アンチクロックワイズ・ワンダーランド」

アンチクロックワイズ・ワンダーランド」
平成22年2月9日
会場:本多劇場
作・演出:長塚圭史
出演:池田鉄洋 内田亜希子 加納幸和 
小島 聖 伊達 暁 中山祐一朗
   馬渕英俚可 光石 研  村岡希美
    山内圭哉


久しぶりのお芝居。
久しぶりの圭史くん。
とても内省的なお話。
とくに前半なんて、日頃圭史君のお芝居にあれやこれや
言っている人間たちのことのようで(自分も含めて)。


なぜ芝居が必要なのか?
なぜ物語が必要なのか?
よく自分でも考えるが結論はまだ出ない。
たぶん自分の知らないものが見たい、感じたいという思いと、
知らない場所でなにかを感じる知らない自分を知りたいのかな。
そしてもうひとつ思うのは、人間には生きるための物語が必要
なのではないかということ。
小さな家族の物語から始まって、あるいは国家とか国民とか
人種とかの神話のようなものまで、自分の存在を認めて価値を
与える何らかの物語が。
そんなこと考えながら、人生って何かとか思いながら見た。
僧正のいう、情報過多ではない演劇。演出。
見る角度でいくつもの側面が見える。
楽しい。